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no name the short story...

no name the short story...1

久しぶりに会った君は、またキラキラしていた。
あの頃と変わらない弾けるような笑顔と、何かにときめいているような輝き。

今は誰に夢中なの?

僕は心の中で訊いてみる。
君はいつも一つのものに心を奪われるものだから、気がつくと、全く別の方向を向いていて困る。
悪く言うと、落ち着きがない。
例えばそれがタレントやアニメなら諦めがつく。食べ物なら、一緒に食べちゃえばいい。
けれど、相手が僕らの親友なら?
他の誰かなら?

以前一度だけ、君の視線が僕を向いた事があったね。
僕は気づいたけど、その時は、何故か応えてあげる事ができなかった。
けれど、もしかしたら、絶対の安心感があったのかも知れないね。
自信満々って言うのかな。
バカだね。
君は悲しい目で僕を見たあと、ゆっくり視線を逸らしていった。
僕に気づかせないように。  

後悔している。
君はもう二度と、あの時のように僕を見ない。
そうだね。

今の君は、また誰かに夢中で、その人だけを見ていて、がんじがらめになって、不器用に泣いて、そしてあっさり別の方向に行くのだろう。

その一瞬は、本当に真剣なんだろう、けれど。

だらだら想い込むよりいいのかな。
そしてもう二度と、振り向かないのだから。


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