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喧嘩の結末

そっと、そっと近づける。
心の中で何度も謝りながら、近づける。

“僕が、悪かった。許して下さい”
“そうだよ、お前が悪い。いつでも自分が正しいなんて、思うんじゃない!”

でも、きっと今回も悪いのはあたいの方。
ワガママいっぱいぶっつけて、甘えてみる。
顔を顰めるけれど、きっと心じゃ許しているの、知っているから。

「何でも自分の思い通りになるなんて、思わないで下さいよ」
                                                      
そう言って、今日は背中向けられちゃった。
あたいは追いかけたい気持ちと戦いながら、自分も背を向け家まで走った。

綺麗に片付けたられた机の上に頬をつけ、二人で選んだネコの置物に手を伸ばす。

心の中ではアイツに謝りながら、口では怒ってみせる。

“お前ばかりが正しい訳じゃないもん!”
“どうか、許して下さい”

一人二役で言う台詞も、何だかバカみたい。

でも、そっと近づけてみる・・・
喧嘩の後、いつもアイツがあたいにするように、そっと・・・

“チュ♪”
“・・・バカ・・・でも、許してやるよ・・・”


いつもとちょっと違った喧嘩の結末・・・
いつものようになって欲しいから、願いを込めてそっとまた近づけた。

トントントン

「悠理、入りますよ」

ほら、ね。
もう願いは叶っちゃった。

でも、今日は素直に謝ろう。
いつまでも子供じゃないから。アイツのことが大好きだから。

「清四郎、ごめんね」






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